最近は不景気や年金2000万円問題など多くの将来不安がある現代において、貯蓄だけではなく、資産形成をして将来に備える必要性が高まっています。その中で注目を集めているのが積立投資になります。
今回はそもそも積立投資とは何なのか、メリットとデメリットについて確認をしていこうと思います。
積立投資とは?
積立投資とは、少額を毎月積み立てて購入することが可能で少ない負担から始められることから初めて資産形成を行う方にも始めやすい投資方法になります。また基本的には自動で買い付けを行なってくれるので手間がかからないのが特徴になります。最近では積立nisaなどが注目されていますが、積立nisaも積立投資の一つになります。
しかし始めるにあたってそもそも投資とはなんなのか、始めやすいとは言ってもデメリットはないのかなど確認をしていく必要があります。今日は記事を読んでいただければ投資とはなんなのか、メリット・デメリットはどんなものがあるのかを確認できる内容になっていますので、資産形成を考えている方はぜひ確認をしてみてください。
そもそも投資って何するの?
そもそも投資とは、利益を見込んで自己資金を投じていくことです。例えば、みなさんが想像しやすいもので言うと株式投資や投資信託などがあげられると思います。投資は銀行の預貯金とは違い、利益の確約はされておらず、投資したお金より上回ることを期待して行いますが、戻ってくるお金が下回ってしまう可能性もあります。投資とはある程度リスクをとって行っていくものになります。では、投資手法の種類はどんなものがあるのか確認していきましょう。
一括投資と積立投資
投資の方法は大きく分けると一括投資と積立投資の2つに分類されます。みなさんが投資について思い浮かぶ手法は主に一括投資だと思います。この2つの中で、初心者にオススメするのは積立投資になりますが、それぞれについて解説を行っていきます。
一括投資と積立投資とは?
一括投資とはその名の通りまとまった金額をそのまま投資することです。
積立投資とは少額を定期的に積み立てていく投資方法になります。
使い方としては、現在手元に十分な金額を用意できる場合は一括投資。十分な金額が手元にはないが、将来に向けて今すぐ始めてみたいという方に関しては積立投資が向いています。
それぞれ、どんな人におすすめなのか記載しておきます。
一括投資 | 積立投資 | |
おすすめの方 | ・まとまった資金を元に、短期間で大きなリターンを狙いたい方
・リスクを許容した運用が可能な方 |
・長い時間をかけて、安定的に運用を行いたい方
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上の表のように積立投資は少額かつリスクが少なく行えるのが魅力と言えます。投資初心者であれば、積立投資から行っていくことがいいでしょう。今回はこの2つの手法のうち、初心者の方でも始めやすい積立投資に関して説明していこうと思います。
積立投資に使われるドルコスト平均法とは?
積立投資はドルコスト平均法という投資方法を採用したものになります。このドルコスト平均法に関して説明をしていこうと思います。
ドルコスト平均法とは、金融商品を一定額ずつ定期的に購入をしていくことで、金融商品の価格変動リスクを抑える手法のことをいいます。図のように価格が高い時は少なく、安い時には多く買い付けるため、毎月一定数の口数を買うよりも、結果的に平均買付単価を標準化することになります。このため、時間はかかりますが、リスクの軽減を行うことができます。
では、ドルコスト平均法のメリットとデメリットについて確認しておきましょう。
ドルコスト平均法のメリットとは
まずは、積立投資のメリットについて確認をしていきましょう。
ドルコスト平均法のメリット①:リスク分散ができる
何と言っても一番のメリットはリスクの分散が行える部分です。投資を行う上で、一番怖いのは投資をしたお金が減ってしまうことだと思います。投資をした金額が減らない対策としてドルコスト平均法は非常に有用な手段だと言えます。投資を初めて行う方は、迷わず積立投資を選択していただければリスクが少なく資産を形成することができます。
ドルコスト平均法のメリット②:専門的なスキルがいらない
ドルコスト平均法では、定期的に定額分の金融商品を購入するため、相場や経済の状況の分析など専門的なスキルは必要ありません。ドルコスト平均法は長期的な想定をしているので、短期的な売買をしない限り、一喜一憂をする必要はなくなり、精神的な負担も大きく軽減できます。
ドルコスト平均法のメリット③:少額からの投資が可能
「投資は高額でないと始められない」というイメージの方も多いとおもいます。しかし、ドルコスト平均法は少額からコツコツと行うことができるのがメリットとしてあげられます。手元に資金がないと言う方でも少額からコツコツと行えるので、小さい額でも長期になれば多きな資金となってかえってきます。
ドルコスト平均法のデメリット
メリットだけではなく、デメリットに関してもしっかりと把握しておきましょう。
積立投資のデメリット①:大きなリターンを得ることは難しい
ドルコスト平均法のデメリットとしてあげられるのは大きなリターンを得ることが難しいところです。ドルコスト平均法とは平均買付単価を標準化する目的が主なため、期待できるリターンは低くなります。リターンは低くなりますがその分リスクは少ないので少額で行いながら別のキャッシュフローを作っていくなど、組み合わせを考えるのもいいか思います。
積立投資のデメリット②:時間がかかる
先ほども書いた通り、ドルコスト平均法は平均買付単価を標準化する目的が主なため長期的な投資に向いています。反対に言えば時間がかかるということになります。ドルコスト平均法は10年〜20年の長期運用に適している方法になります。あくまで長期的にコツコツと行っていくものであり、短期的な収益が期待できるものではないことは覚えておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は積立投資に関してまとめてみました。投資を始める際にリスクを全くゼロにすることはできませんが、リスクを軽減していくことは可能です。積立投資は一括投資に比べ初心者には非常に取り組みやすい投資手法となっています。ドルコスト平均法の特性をしっかりと理解し、コツコツと行っていけば安全に行える投資手法であると言えます。しかし、いざ始めるとなると不安も多いと思います。弊社では無料で資産形成・資産運用のご相談を行なっておりますので、お気軽にご連絡いただければと思います。